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爆発物探知専門部会

部会長 中村 順

 2001年9月11日の米国における同時多発テロ以来,国際的にテロによる脅威が増加しているなかで、昨年のロンドンにおける地下鉄,バス爆破や今年のムンバイでの列車爆破などの事件が発生している。前者は有機過酸化物を使用したとされており,後者は硝安油剤爆薬を成分に含んでいたとされている。最近は,肥料,日常生活用品など容易に入手可能なものを原料とする爆薬が使用され、インターネットにもその製造方法などが紹介され問題となっている。

 テロの未然防止のためには,バッグや小包の中に隠された爆発物を発見する爆発物探知技術が重要である。最近の海外での爆発物の探知技術の進歩は著しいものがある。アメリカでは探知のためのシンポジウム,ワークショップが頻繁に開催され,研究・開発者ばかりでなく行政,機器メーカー,ユーザーが参加して,積極的な情報交換が行われている。

 我が国においても探知装置の開発が進められつつあり,各省庁や機関でも探知装置の調査,設置の検討,装置の認証などに向けての活動が見られるようになってきている。しかしながら,我が国では,火薬類に関する知識,技術については,広く普及しているとはいえず,爆発物探知に携わる人々にとって支障を来しているように見受けられる。

 そのため,火薬類の扱い,性質,分析などに関する火薬学会としての知識,経験と実績を生かすとともに,爆発物探知に携わる行政,メーカー,ユーザーの参画を得て「爆発物探知専門部会」を設立した。爆発物探知技術などに関して情報交換を行うとともに,社会の安全に寄与することを目的とする。

 委員会では,爆発物探知に関する開発,技術,運用などや,その他委員が必要とする共通な問題点について協議検討を行うと共に,講演会,見学会,ニュースレターの発行などを行う。将来的には,探知に関するデータハンドブックや,学会規格を作ることを目指したい。

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