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2008年度火薬学会賞

奨励賞  昔哲基 君
「都市構造物発破解体の基礎的研究と実用化に関する研究」

 昔 哲基 君は,都市構造物の発破解体に関する基礎的研究とその実用化に関する研究に従事し, 特に韓国独特の構造である壁式構造物の発破解体では基礎的実験から実用化まで精力的に研究を進めてきた。
 都市部での構造物の発破解体は,火薬学会および火薬業界にとっても今後注目すべき重要な分野であり, その実用化が期待できる分野の一つである。しかし,都市部での発破解体は, 発破解体に伴う振動・騒音・飛石等の周辺環境問題と行政関係機関の許認可が大きな問題となり, 日本国内では施工例が極めて少ないのが現状である。
 昔 哲基 君の研究論文は,都市構造物の発破解体の実用化を目的として, 壁式構造物の高圧煉瓦構造壁および鉄筋コンクリート部材の発破解体の基礎データを取得し, その応用例として鉄筋コンクリートビル構造物の発破解体に必要な試験発破および施工例を報告している。 これらの研究成果は,都市構造物の発破解体の実施に向けて貴重な実施例となり, 今後の発展が期待できることから,奨励賞に推薦する。

対象論文

略歴

1976年2月 大韓民国 青洲世光高等学校 卒業
1980年6月3年満期 軍隊 除隊(短期下士官)
1985年2月ロッテ建設(株) 退社(2年8ケ月)
1985年8月大韓民国 国立ソウル産業大学校 卒業
1988年5月(株)ホテルロッテ 退社(3年3ケ月)
1993年3月日本国 横浜国立大学大学院 卒業
1999年3月大韓民国 韓陽大学教 経営大学院 ACMT-7 修了
1997年7月日本国 (株)カコー 退社(4年3ケ月)
1997年7月(株)コリア-カコー設立
現在に至る

奨励賞は,火薬関係科学又は技術に著しく貢献し, 成果を会誌又は論文誌に発表した若手社員に授与しています。

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