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2014年度火薬学会賞

奨励賞  杉山 勇太 君

「爆発衝撃波の数値シミュレーションに関する研究」

 杉山勇太君は,火薬類の爆発時における爆発影響を評価するために,爆発現象の数値シミュレーションの研究開発を行っている。これらの研究結果は,研究論文として Science and Technology of Energetic Materials 誌へ投稿している。
 火薬類の爆発によるフィジカルハザード評価では,実規模での実験による評価は実施が困難であり,数値シミュレーションによる評価が有効である。このため,本研究では,様々な材料物性を考慮できる数値シミュレーションコードを開発し,実験室規模の小規模実験結果と比較することで,開発した数値シミュレーションコードの有効性を検証している。その検証結果から開発した数値シミュレーションコードが,火薬類の爆発で発生する衝撃波と水との干渉現象や障害物として防爆壁の影響による衝撃波等の伝播状況を評価できることを明らかにし,実規模の爆発現象への適用できることを示したことは評価できる。
 杉山勇太君の研究は,火薬類が爆発した場合に発生する衝撃波,応力波の伝播を数値シミュレーションから評価できる研究成果であり,野外実験等で実施されている大規模な爆発実験に加えて,火薬庫等の安全性を実規模で評価するためには不可欠な研究である。また,これらの研究成果は,火薬業界の発展に寄与するものであり,今後の発展が期待できることから火薬学会賞奨励賞に値する。

推薦論文

略歴

2008年3月 慶應義塾大学理工学部機械工学科 卒業
2010年3月 慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻
 前期博士課程終了
2013年3月 慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻
 後期博士課程終了
2013年4月 独立行政法人産業技術総合研究所 安全科学研究部門 研究員
2015年4月 国立研究開発法人産業技術総合研究所 安全科学研究部門 研究員
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