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1999年度火薬学会秋季大会レビュー

総評
火薬学会西部支部長 九州工業大学工学部 原 泰毅

 火薬学会1999年度秋季研究発表講演会は10月21日(木),22日(金)の両日に,北九州市の公立学校共済組合「ひびき荘」において開催された。

 研究発表の数は52件と,特別講演が1件で,昨年の支部創設50周年記念大会で大幅に記録を更新した53件に次ぐ件数となった。参加者の数は137名で,記念大会の129名を上回り,過去最高となった。

 特別講演は(社)日本煙火協会検査所の前所長である宮原章氏の「中国の花火事情」と題するもので,花火のルーツから,輸出入に関する規制,製造工場や従業員の数,日本の検査制度の問題点など,懇親会の時間に食い込むほどの熱演だった。

 研究発表の内容は,衝撃波を含む爆薬・爆ごう(発表件数19件)に関するものが多く,ガス発生剤などの燃焼・分解(9件),推進薬・発射薬(7件),分析(4件),感度(3件),原料・合成(3件),煙火(3件),爆発加工(2件),火工品(2件)であった。

 恒例の懇親会への出席者も120名を越え,過去最高となって盛況であった。支部長,田村会長の挨拶の後,山下副会長の乾杯の音頭で宴が始まった。

 宴もたけなわの頃を見計らって,恒例の福引きが永石支部幹事の司会で行われ,充分楽しみながら閉会となった。

 21日の幹事会において,千葉幹事(熊大工)から衝撃・極限環境研究センターの紹介があり,また,伊東幹事(熊大工)からは,2001年に熊本大学で行われる4th International Symposium on Inpact Engineering, Kumamoto 2001に対する協力要請があった。

 本記念大会を盛り上げて頂いた研究発表者ほか関係各位のご支援とご協力に対して厚く御礼申し上げます。

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