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2000年度火薬学会秋季大会レビュー

総評
火薬学会西部支部長 九州工業大学工学部 中村英嗣

 火薬学会2000年度秋季研究発表講演会は10月19日(木),20日(金)の両日に,北九州市戸畑区の北九州テクノセンターにおいて開催された。

 本年度の研究発表の総数は53件と,特別講演が1件で,一昨年の支部創設50周年記念大会と同件数で,過去最高とならぶ盛況であった。また,参加者の数も139名で,過去最高であった。

 研究発表の内容は,衝撃波を含む爆薬・爆ごう(発表件数18件)に関するものが多く,次いで推進薬・発射薬(13件),煙火(8件),感度(6件),爆発加工(4件),燃焼・分解(2件),火工品(1件),環境・安全(1件),であった。後述するように,オーガナイズドセッションのため,講演の時間が充分でなかったり,充分な質疑応答の時間がとれなかった点の不手際は改善の余地がある。しかし,煙火関係の発表が多かったのや,学会員以外の多数の煙火関係者の出席があったことは特筆されることだろう。

 前述のように今年度は,新しい試みとして2日目の午後より,「21世紀の煙火」と題してオーガナイズドセッションが企画された。この内容は,東京大学田村先生の「煙火と科学」と題する特別講演,煙火に関する8件の一般講演および「新しい煙火技術」と題するパネルディスカッションで構成された。田村先生の特別講演では,煙火の設計や打ち上げにのみならず,その安全にも新しい科学技術の力を活用することの重要性が指摘された。また,パネルディスカッションでは、現代の日本を代表する煙火技術者の方々の非常に貴重な話題提供があった。

 懇親会は会場とは別の,九州工業大学の同窓会館である明専会館で場所を移して行われた。出席者は86名で,支部長,田村会長の挨拶,乾杯の後に宴が始まり,恒例の福引きも永石支部幹事の司会で行われ,充分楽しみながら盛況のうちに閉会となった。また,二日目のオーガナイズドセッション終了後は,北九州テクノセンター内のレストランで,煙火協会員を含めた有志(36名)により交流会が行われた。

 本記念大会を盛り上げて頂いた研究発表者ほか関係各位のご支援とご協力に対して厚く御礼申し上げます。また,パネルディスカッションを開催するのにひとかたならぬ御尽力を頂いた日本煙火協会およびその会員の皆様方に改めてお礼を述べさせて頂きます。

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