[火薬学会] [学会活動]

爆発衝撃加工専門部会/活動概要

平成18年5月
部会長(発足時) 伊東 繁

 この専門部会では,火薬類の広範な応用技術に関して取り組むことを考えております。これまでに爆発成形,硬化,圧接や合成など,各種の爆発加工技術が実用化されてきましたが,コンピュータシミュレーションや計測技術の著しい進歩に基づいて,より広範に新規性のある応用分野の開拓を模索するべき時に来ていると思われます。この目的を達成するためには,まず超高速・超高圧力下において生じる物質の諸現象を詳細に解明する必要がありましょうし,またそのことに基づいて各種の新規性のある各種加工プロセスの実現が可能になるものと期待されます。

 この度,「爆発衝撃加工専門部会」の設立をお認めいただきましたので,これを機会として,従来からある爆発加工技術に関して新しい展開を見いだすことに加えて,その基礎となる爆発・衝撃波現象の解明や材料の高速変形挙動の解明,衝撃波の発生制御法の確立などについても視野に入れた広範な研究活動の支援を実施したいと考えております。またこの専門部会では,単なる材料加工プロセス技術にとどまらず,食品や殺菌,創薬など,従来にない広範な分野への応用技術開発を目指します。

 実施する活動内容は,上記の課題に関連して定期的な研究情報交換を行うことや見学会の実施,各種基礎データベースの構築とその公開などを中心に,関連分野の研究推進を各方面から,可能な限り支援することを計画しております。

 すでに春の火薬学会に際して発足第1回目の会合を実施しまして,運営や勧誘についての方針が議論されました。広く関係する研究者,技術者の方々の参加をお待ちしておりますので,お気軽にご参加いただきたいと考えております。第1回会合の折には,専門部会名称について,より広範な活動の輪を広げるような名称とすることの議論があり,その観点での検討も進んでいることをここに付記させていただきます。

 火薬学会の皆様の絶大なるご支援,ご鞭撻をお願いいたします。

© Copyright 1999-2024 Japan Explosives Society. All right reserved.

[火薬学会] [学会活動]